どうも、RYORYO(りょうりょう)です!
今回も男として生きる決断をした恋愛物語をお送り致します。
彼女の新しい恋人、それでも好きな気持ちを貫き通す俺、さぁその後の展開はどうなるのでしょうか・・・。
前回までのお話はコチラ↓↓↓
6月の悲劇は続く!復縁から4度目の破局へ!
彼女が新しい恋人と付き合って3ヶ月が経つ頃、突然俺の元へ彼女から呼び出しの連絡が有りました。
その取り乱した様子から何かただならぬ事態が起こっている事は明白で、俺は指定された場所へと急ぎました。
俺が到着すると彼女は店先の隅にしゃがみ込んでいましたが、車に乗り込んだ途端に急に大泣き。
周りを見渡しましたが彼氏の姿はなく、何故この場所に彼女が1人でいるのかも疑問でしたが、取り合えず、彼女が落ち着くまで俺は適当に車を走らせました。
時間が経つに連れ落ち着きを取り戻した彼女は、自ら状況を説明してくれます。
その話によるとその日も彼氏が迎えに来てくれ、彼の家に向かう途中突然別れ話を切り出されたのだと。
理由は同じ職場の人を好きになったからとの事で、彼女はそれを聞いて「もういい」と激怒し、近くの店で車を降りたとの事でした。
まさかの彼女の破局に俺は何とも言えぬ複雑な心境となりました。
それから数か月は友達のまま接してましたが、やはり気持ちが抑えられず結局またまた復縁。
そんな事も有りましたがその後は順調に愛を育み初めの交際から4年目に突入すると、またまた6月に彼女に別の新しい彼氏ができて、4度目の破局。
つかの間の幸せってヤツでした(笑)
これだけ毎年決まって6月に振られる事が続いた為、俺と親友の間では「6月の悲劇」と命名していた位でした。
俺は彼氏が出来るまでの場つなぎの存在でしかないのかもとは感じていましたが、それでも彼女への想いは一向に変わることがなく、逆に不思議な程、日に日にその愛は強まるばかりでした。
5度目の破局は俺に新恋人!?俺が女として生きる最後の覚悟!
4度目の破局後、彼女はその彼氏とすぐに別れた為、またまたまた復縁(今思うと笑ってしまいます)
きっと閲覧してくださっているあなたも、「もういいよ」と思われている頃でしょう。
実際、毎回相談する親友には「もうあの娘の話なら聞かないから」と言われ続けましたから。
別れと復縁を繰り返しながらも、5年目に突入です。
当時、俺は短大卒業後に就職した会社が倒産した為、トラック運転手として働いてました。少しでも筋肉や体力を付けたかったのと、男性社会で働いてみたかったからです。
仕事はきつかったけどそれなりに楽しく働いていた矢先、右膝の靭帯を切ってしまい手術と長期入院の為、会社を退職し治療に専念することに。
休みの日は朝から晩まで彼女が面会に来てくれていましたが、平日はリハビリ以外する事がなく、1日1日が妙に長く感じる日々を過ごしていましたが、俺と同じ症状で入院していた男性と仲良くなり、屋上に煙草を吸いに行ったり、リハビリに一緒に行ったりとその彼との時間が増えていきます。
性別は女性ですので入院は女性部屋で、その男性が俺の事を女性として好意を寄せてくれているのは何となく分かっていました。
話をするのは楽しくて、俺自身も「好きかもしれない」と思う様になったのです。
大好きな彼女の存在が有りながら、男性を好きになり始めた自分がいてその時ようやく、
(この男性となら一緒に生きていけるかも知れない、普通の女性に戻れる)
と思いました。
3ヶ月の入院生活が終わり、その後のリハビリの通院も一緒に行くようになった頃、俺は彼女へ自分の想いを伝え彼女と別れました。
その数日後俺はその彼と付き合う事となり、これで女性として普通に生きられると安心しておりました。
当時は自分の事を「同性愛者」から「バイセクシャル」なんだと思う様になり、これで女性として生きていけるのだと強く思っていたのです。
でもその時はまだ、本当の自分の性別を認識していなかっただけに過ぎません。
そこから俺が男として生きる物語が始まっていく事となりますが、その話は第6章でお話しします。
第6章へ続く
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