どうもこんにちは、RYORYO(りょうりょう)です!
以前「猫の恩返し」について書きかましたが、俺の大切な愛猫は「扁平上皮癌」という、恐ろしい病気になりこの世を去りました。
幼少期から猫を飼っておりましたが、この病気の存在は今回初めて知りました。
一緒に暮らすペットは家族一員も同然、だから少しでもこの「扁平上皮癌」の事を知って欲しい、もしこの病気になってしまった時に、少しでも猫ちゃんの苦痛を和らげて欲しい、そんな思いで書きます。
扁平上皮癌という病気
扁平上皮癌とは
皮膚や粘膜をつくる「扁平上皮細胞」が腫瘍化したもの。
目・鼻・口腔内・皮膚に出来る事が多く、その他にも「扁平上皮細胞」がある部位なら、どこにでも出来る悪性腫瘍。
症状
初期症状は、小さなしこりが出来ます。
そのまま放置していると、しこりが大きくなり、皮膚がただれはじめます。
更に進行すると、出血したり膿がたまり、悪臭がしてきます。
口腔内:腫瘍からの出血により、血の混ざったよだれを垂らす様になり、腫瘍が大きくなりすぎると口が閉じられなくなり、飲食が困難になっていきます。
鼻:くしゃみ・鼻水・鼻血が多くなります。
目(まぶた)や皮膚:擦り傷の様な状態が続き、徐々にそれが大きくただれていくようになります。
耳:腫瘍が大きくただれていくと、耳介が落ちてしまう事もある様です。
原因
まだはっきりと確定している原因は不明ですが、白い猫や、毛の白い部分に腫瘍が出来る事が多いようです。
この理由としては、長時間日光の紫外線を浴び続ける事で、細胞が損害され、特に白い毛の部分はメラニン色素が薄い為かかりやすいからです。
また、大気汚染や飼い主の喫煙等も挙げられる為、喫煙者がおられる家庭では注意が必要です。
その他、猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)等によって、免疫力が低下している場合も発症しやすくなります。
治療
腫瘍とその周辺の細胞を取り除く、外科的治療による手術が主となります。
ただ、広範囲の切除となりますので、あごや舌の付け根など切除出来ない部分もあり、また、手術した事で食事や生活が困難になる場合は、手術より抗がん剤や放射線治療を選択する場合も有ります。
予防
早期発見が重要となりますので、常日頃から猫ちゃんの異常がないかチェックする事が必要です。
特に口腔内の腫瘍は発見しづらく、硬いドライドライフードが歯茎に刺激を与え、細胞が腫瘍化するケースも有りますので、食事の見直しも必要となります。
また、高齢の猫ちゃんは他の病気も併発する可能性が有る為、より一層注意が必要となります。
猫ちゃんに何か異変を感じた際は、すぐに動物病院へ行く事をお勧めします。
扁平上皮癌の猫と暮らす生活
我が家の猫が扁平上皮癌になり、腫瘍が出来た場所があごと舌の付け根部分で切除が難しく、また16歳の高齢猫の為、手術は出来ず抗がん剤治療となりました。
腫瘍は日に日に大きくなるばかりで、あごが破裂するのではないかとビクビクしておりましたが、破裂する事は有りませんでした。
扁平上皮癌は他の臓器に転移する事が少ないと言われており、また進行は遅いとの事ですが、実際に暮らしていると、日に日に大きくなっていく腫瘍、自壊してはまた新たな腫瘍を作り出していくのを目の当たりにすると、とても進行が早く感じます。
舌の付け根の腫瘍が大きくなると、舌が腫瘍に押しのけられ、口の横からしか舌が出せなくなり、水を飲むのも困難になっていきます。
もちろん舌が上手く使えない為、食事も自分では食べられなくなっていき、毎回食事を補助する様になりました。
それでも体自体は元気なので、トイレは問題なく出来ており、また走り回ったりも出来ます。
腫瘍の自壊が始まると出血が酷くなり、部屋中に血が散乱する事も有りました。
我が家の猫は途中で食べる事を諦めた時期が有り、約1週間何も食べなくなった為、動物病院の医師と相談し急遽食道チューブを通す手術を行いました。
食道チューブを通すと、食事も楽になり栄養も与える事が出来たので良かったと思います。
ただ、それでも口腔内の腫瘍が良くなることはなく、盛り上がった腫瘍が口の中の形状を変形させていくばかりで、その姿を見るだけで毎日涙がこぼれてきました。
(なんで、この子だけこんな酷い目に…)
それでも、頑張って生きようとしている愛猫の為、仕事以外は出来るだけ傍に居る様にしました。
病気が発覚してから約5ヶ月、共に扁平上皮癌と闘いましたが、最期は恐らく腫瘍からの出血多量によるものだと思われますが、仕事から帰った時にはすでに息を引き取っており、はっきりした原因は不明のままです。
扁平上皮癌:猫ちゃんからのSOSに気づいてください!
手術して完治する猫ちゃんもいますので、何よりも早期発見する事が大切です。
猫は痛みを感じにくい動物と言われてます。
また、痛くてもそれを辛抱する動物とも言われてます。
だから、我が家の猫も本当は毎日すごく痛かったのだと思います。それでも俺の前では平然を装い甘えてくれました。
でもきっといつもどこかでSOSを出していたんだと思います。
例えば水や食事が染みてあまり食べなかったり、寝ていても何度も起きたりと…。
きっとそのSOSは病気の初期症状から少しずつあったはずですが、なかなか気づけないのもまた事実です。
ですが、大切な愛猫と少しでも長く一緒に暮らす為、その少しのSOSにも気づいてあげて欲しいと、心から願います!
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