どうも、RYORYOです!
俺は若い頃、4トントラックの運転手をしていた事が有ります。
短大卒業後に働いた求人広告の会社が倒産し、次の職を探している時に閃きました!
当時はまだ女性の姿のままでしたが、どうしても男性社会で働きたかったのが大きな理由と、稼ぎたかったからです。
もちろんトラックなんて運転した事も有りませんでしたし、免許取得から約3年、愛車は軽自動車でした。
それでも、乗れちゃうんですよ、あの大きなトラックに!
今までいろいろな仕事をしてきましたが、実は1位2位を争う程大好きな仕事です。
では、そんなトラック運転手の世界を披露します!
勤務時間8時間…そんな上手くは行きません!
求人広告には確かに「勤務時間8時間」と記載が有りました。
ですが、いざ働いてみると…何時間働くねん!って位働きましたね。
俺が働いていた運送会社は、主に住宅機材の運送でした。
朝一に着くように機材を配送するのですが、最近の住宅はすごい!
建物だけなら1日で出来上がります。
内装などには時間が掛かりますが、家の建物、いわば家と言う名の箱は1日で出来るんです。
その住宅の土台や外壁・屋根までを4トントラック数台に分けて運送します。
自分の荷物が終わるまで現場にいて、荷物を降ろしたら会社へ戻り、次の日の荷物を積み込み仕事が終わります。
これだけ見れば「簡単じゃん」と思われますが、荷物を配送する先は、近隣の県から2、3件先の県まで届けます。
いわば中距離走ってヤツですね。
しかも4トントラックは高速道路を使用すると賃金の割が合わない為、会社から高速指定がない場合以外は全て下道で配送してました。
もちろん高速道路を使用してもいいですが、実費負担です。
そんな事で、運送先によって異なりますが、移動時間は平均5~6時間は掛かります。
では運送業の一日の流れを見ていきましょう。
■1日の流れ(配送先約200km:移動時間約5時間の場合)
午前1時…自宅を出て会社へ出勤
午前1時30分…トラックに燃料を入れ、出発
午前6時30分…現場へ到着
午前7時…上棟に合わせて必要な物を降ろしていく
午後0時…昼食
午後1時…自分のトラックの積み荷を降ろしたら会社へ戻る
午後6時…会社へ戻り、翌日の積み込みの為、取引先へ行く
午後8時…積み荷完了。会社へ戻る。
午後9時…帰宅
大体こんな感じでした。家を建てていく順番で、荷物が早く降ろせた場合は、全体的に早まります。なので、15時位に帰れる時も有ります。
でも、上記時間割だといつ寝るの?ってなりますよね。
平均睡眠時間は2~3時間でした。若かったから出来たと思いますが、今では無理ですね。
もちろん、運送中は自由ですので、眠くなったら途中で仮眠をとる事も有ります。そうしないと大事故になってしまいますから。
きっと今の運送会社はもっと改善されていると思いますので、これ程過酷ではないと思いますが、実態は働いてみないと分かりませんね。
ちなみに気になる給料ですが、日・祝祭日は休みで、土日は半休でした(トラックの整備や洗車)
総支給額ははっきり覚えてませんが、手取りは23万円程でした。
俺が働いていた会社だけかもしれませんが、4トントラックは結構シビアです。
いろいろな場所に行けるのが楽しい!
仕事時間は過酷でしたが、それでもこの仕事は好きでした。
基本トラックに乗っている時間は自由に出来ます。好きな時に好きな物を食べられるし、運転する事が好きだったので、毎日違う県や違う地域に行けるのは、ちょっとしたドライブ気分になれたからです。
その現場の棟梁や大工さんに、その地域の美味しい食べ物を教えてもらったり、通り道に観光スポットを見かけたり、毎日ワクワクでした。
休日になると、当時付き合っていた彼女を連れて、仕事中に見たスポットによく遊びに行きました。(休日でも運転ばかり…)
仕事中もただ積み荷を降ろすだけではなく、待機中は大工さんのお手伝いをします。
と言っても、ボルトを各場所へ置いたりするだけの簡単なお手伝いですけど、いろいろと学べる事は多かったと思います。
そして、ごく稀にその地域で積み荷が有り、その地域に泊まって待機する事も有りました。
そんな時はトラックの中で寝ますが、そういうのも新鮮で楽しかったんだと思います。
毎日が新鮮で発見する事が楽しいと思える仕事でした。
事故や交通違反をしたら、即辞める覚悟!
運送業で働く事=毎日長時間車を運転する事ですので、事故や違反にはかなり気をつけました。
睡眠不足でしたので、眠くて仕方がなく幻覚が見える事も有り、いつか事故を起こしてしまうのではないかとヒヤヒヤしていました。
もし、小さな事故や、交通違反で捕まったとしたら、即仕事を辞めよう!そう覚悟していました。
それは、きっと周りに迷惑や心配を掛けてしまうから。
だからその覚悟を持って常に仕事をしていたお陰か、辞めるまでは事故・違反は一度も有りませんでしたよ。
右膝の靭帯を損傷した為、トラック運転手は辞めましたが、未だに引っ越しの手伝い等でトラックを借りて乗る事は有ります。
普通の車より一段高い所から見渡す景色は、また違って見える、それはトラック運転手の特権かもしれませんね。
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