【性同一性障害】性自認は生まれ育った家庭環境は関係ない!

家庭内暴力のイメージの写真 性同一性障害

どうも、性同一性障害(FTM:女→男)のRYORYO(りょうりょう)です。

性同一性障害だと伝えると、大抵聞かれるのが「いつからそうなったの?」が一番多いのですが、中には「家庭環境がなんか関係あるの?」って事も聞かれます。

実際に性同一性障害のカウンセリングや、改名の申立をした際も裁判所の人からも生い立ちや家庭環境なども聞かれます。

確かに性同一性障害の友人・知人の中には両親が離婚している人も多いのですが、それは近年では性同一性障害者に限った事ではないので、それが問題ではないです。

もしあなたが生まれ育った環境で性同一性障害となっていると思っているのであれば、それは間違いです。

その理由を解説していきます。

性同一性障害の家庭環境と性自認の関係

仲良い親子の写真

確かに性同一性障害者の中には複雑な家庭環境で生まれ育った人もいます。

ですが、これも先程申したように性同一性障害者に限った事では有りません。

そもそも家庭環境のせいで性同一性障害を発症する事なんてあり得ませんから、その理由をみていきます。

性同一性障害は先天性と後天性がある

生まれつき性同一性障害である『先天性』と、育っていく内に自分が性同一性障害だと認識する『後天性』が有ります。

どちらが本当の性同一性障害なのかと言うと、どちらも本当の性同一性障害です。

だって後天性にしても、きっと初めから心の奥底ではそういった認識を持っていたハズなんです。

だけど気づくことなく育ち、ある時に自覚するのではないでしょうか。

先天性と後天性については、下記の記事でまとめてますのでご確認ください↓↓↓

家系は関係ない

後天性の性同一性障害は育っている環境で自覚すると言いましたが、それは家庭環境によるものではありません。

例えば男だらけの家系で生まれた女性が男っぽく育つ事はあるかもしれません、それは性格です。

男だらけの家系で生まれ育った女性でも、女性らしく育っている人もいます。

だから、男だらけの環境で育ったからといって男性として生きたいと思うのは、別の問題なのです。

性自認は心の問題

いくら男だらけの家系で育ったからと言って、心が男になる人はそうそういません。

先天性でも後天性でも、自分の性自認を自覚するのって自分の心の問題なのです。

例えば男だらけの家系で、服は兄弟のおさがりの為スカートを履いた事がなく、持ち物も青や黒の物ばかり…。

そうやって男として育てられたとしても、自分の心は誰にも育てられません。

だから、あくまでも性自認は自分の心次第なのです。

どんな家庭環境で育ったとしても、心の性別がそれによって変わることなどあり得ません。

自分自身で自覚し、生まれた時の性別とは逆の性別としての感情や生き方が、自然と自分の中で宿るものなのです。

性同一性障害の家庭環境:男だから、女だから

悩む少女の写真

性同一性障害が家庭環境でそうなったと思われるのは、両親への反発心からではと言われる事も有ります。

例えば女性として生まれ育ったとして、幼少期から「あなたは女の子だから赤色ね」みたいに、両親がなんでもかんでも「女だから」と決めつけて『女であること』を植え付けすぎる家庭ってありますよね。

「女だからこうしなさい」「女なんだからこれはしたらダメ」

その反発心から『男として生きる』ってなりますか?

わざとボーイッシュにしてみたり、ちょっと悪い道に逸れたりと反発する事はあっても、それで『自分は男として生きる』と思う人はほとんどいないでしょう。

もっと複雑な家庭環境も実際には存在はしますが、人から言われて心の性別を変える人はいません。

あくまでも自分の心で性別違和を感じ、自分の心で本当の性自認をするのです。

ただ、この『男だらか』『女だから』という言葉は、性同一性障害の当事者を最も苦しめる言葉です。

幼い時からそう言われて育てられた場合、心の性別に違和感があったとしても言えないんです。

「言ったところで理解してもらえない、あなたは女なんだからと反対される」

だから自分の心の中に閉じ込め、両親の望む『女性』として仕方なく生きている性同一性障害者もいるのです。

自分の心を閉ざして生きるのがどんなに辛い事か、誰にも理解してもらえない事ほど辛い事は有りません。

性自認は生まれ育った家庭環境は関係ない!

悩む男女の写真

『性同一性障害者は、生まれ育った環境に影響される』この考えは間違っています。

現に俺は何不自由なく育てられました。

『人に迷惑を掛けなければいい』それが両親の教えかのように、結構好き勝手させてもらいました。

好き勝手出来たからこんな風になったわけでも有りません。

全ては自分の中で「心が男性」だったからです。

カウンセリングで家庭環境を聞かれるのは、家庭環境に問題があるかの確認ではなく、いつ性自認を自覚したのかを確認する為なのです。

だからあなたも、誰かに「家庭環境でそうなったの?」と聞かれたら、しっかりと自分の言葉で自分が性自認を自覚した時の事を説明してください。

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