どうも、RRYORYO(りょうりょう)です。
水商売をしていた頃、初めて来店されるお客様に自分の事を説明すると、大体同じ質問をされます。
「いつからそう(性同一性障害)なったの?」
決まって答えは「幼い頃からです」と答えていましたが、自分が男性として生きたいと思ったのは、もっと先の事でした。
では、性同一性障害として自覚するタイミングについて、解説していきます。
性同一性障害は先天性なのか、後天性なのか?
先天性:生まれつきにそうであること
後天性:生まれたあとで身についたもの
性同一性障害では先天性か後天性か聞かれる事もあります。
先天性の場合
そもそも「生まれつき性同一性障害である」って、生まれた時から性別に違和感がある人っているんでしょうか?
性同一性障害になる原因は未だに判明していません。
母親のお腹の中で遺伝子が組み替えられた等の話も有りますが、実際には分かっていません。
ただ、生まれつき先天性の性同一性障害である場合は、恐らく子供の頃から体の性に違和感を抱いている場合に使われます。
例えば、幼少期に「自分は男(女)なのに、どうしても同性の子ばかり気になる」事や、カッコイイ服装や短髪・スカートのヒラヒラした可愛い服装や長い髪がイヤって事がとてつもなく嫌で、男の子ならスカートを履いてみたり化粧をしてみたり、女の子だとスカートを履かずに男の子と公園などで活発に遊んだりします。
やがて物心がついた頃には、自分の体と心の性別が違うと違和感を持ち始めます。
そうして、性同一性障害の治療を受けた際に診断されるのが、先天性の性同一性障害です。
後天性の場合
よく後天性の性同一性障害は、「性同一性障害ではない」「後天性はあり得ない」など言われる事が有ります。
でも、本当にそうでしょうか?
先程も述べましたが、「生まれた時から自分の性別は違います」って何を持って言えるのでしょうか?
それは単に「自覚」の問題だと俺は思っています。
元々生まれつき性同一性障害だったとしても、普通の環境で育てば自分は男(女)で有る事に違和感はあまり抱きませんよね?
先天性と言われるように、幼少期から性別に対して違和感を持てればいいのですが、人の発育に個体差があるように、性自認についても個体差があるハズです。
それが、物心付いた時や大人になってからでも、何らおかしくありません。
その体と心の性別に違和感を抱いた時が性同一性障害の自覚であり、後天性の性同一性障害となります。
後天性でも紛れもなく性同一性障害です
先程も述べましたが、後天性の性同一性障害は本当の性同一性障害ではないと言われる事が有ります。
でも、それは他人が決める事なんでしょうか?って強く思います。
俺は幼少期は活発な女の子で人形よりロボットで遊ぶ様な子でしたので、親からはよく「お母さんのお腹の中で付け忘れてきたんじゃない」と言われた程です。
確かに幼少期より「男に生まれたかった」と何度も思いましたが、その時はまだ「男として生きたい」とまでは思っていませんでした。
だって女性として産まれた以上、そんな事は不可能と思っていましたから。
性同一性障害の中には、幼少期より性別に違和感を感じ、生理が来た時にショックを受ける人も多いので、その時が自覚のタイミングになるのかも知れません。
ただ、俺の場合は女性で生まれた以上、それが普通なのだと思っていた為、生理が来たタイミングではまだ自覚していませんでした。
そして中学の時、初めて女性を好きになりました。
少しだけ皆には内緒で交際しましたが、今みたいに「性同一性障害」と言う言葉もなく、自分は女性でありながら女性をを好きになる同性愛者なんだと思うと、この先どうしたらいいのか、いつかは男性を好きになれるのではないかと、相当悩む日々が続きます。
それからは好きになるのは女性ばかりで、高校3年生の時、俺の運命を変える事になる女性と出会いました。
やはり自分は「レズ」なのだと思っていましたが、ある日、島田紳助さんが司会を務める番組で「おなべ」と呼ばれる人を目にした時、なんとも言えない感情に包まれ「自分もこうなりたい、男して彼女を愛したい」そう思ったのです。
恐らくそれが、俺が性同一性障害を自覚したタイミングだったのだと思います。
その後は、ホルモン注射を行い「性同一性障害」の診断ももらっています。
現在は胸オペ・改名も済ませ、堂々と男性として生きていますので、後天性の性同一性障害の俺でも紛れもなく「性同一性障害」と言えます。
性同一性障害はいつから?先天性と後天性、自覚するタイミング!
先天性か後天性か・・・そんな事必要ですか?
後天性と言うと「本当に性同一性障害なの?」と言われた事も有りますが、なにかしろ性別に違和感を感じ、それがあるタイミングで確信となります。
そのタイミングが早くても遅くても、自分の本当の性別を自覚した時から少しずつ変わっていけばいいんですから。
俺は実際にそうしてきましたし、今は男性として生活を送る事が出来ています。
今は胸を張って自分は性同一性障害と言えますから。
先天性だった場合、両親を責めるんですか?
後天性だった場合、そのままの性別でこの先も生きるんですか?
結局は、自分で心の性別を自覚してその性別で生きる道を選ぶんですよね。
それは誰かのせいでもなく、なぜそうなってしまったのかのでもないんです。
本当の自分を見つけ出せた瞬間だと思いますので、早いとか遅いなんて事を他の人にとやかく言われる筋合いはないって事です。
だから、まだ自分が性同一性障害なのかどうかと悩んでいるあなたにも、きっといつか本当の意味で自覚するタイミングが来るハズです。
その時、どう生きるかを決断すればいいと思います。
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