【猫】呼吸の異変は胸水の疑い?肺癌と闘ったジジの物語!

どうも、RYORYOです!

今、我が家には今年19歳になるキジトラの「ミルク」が居ますが、つい4年ほど前までは4匹の猫と暮らしていました。

当ブログでお馴染みの「カルア」の前に、黒猫の「ジジ」と「キキ」を相次いで亡くしてます。

本日は2017年にこの世を去ってしまった、黒猫ジジの病気について語りたいと思います。

猫の胸水 発覚は呼吸の異変!

ジブリ映画の「魔女の宅急便」に出てくる黒猫「ジジ」、名前はそこから付けました。

知人から「仔猫が産まれたけど貰ってくれない?」と相談を受け、先に「ミルク」と「カルア」を飼っていましたが3匹目の猫として「ジジ」を引き取る事となり、その際に4匹目となる「キキ」と一緒に我が家にやって来ました(ジジとキキは黒猫の兄妹です)

「ジジ」は唯一の雄猫で、他の猫よりかなり大きく育っていましたが、とてもおっとりした甘えん坊の猫でした。

そんなジジも10歳になり、いつもの様に俺が寝る時は一番に布団の中にもぐり込んできます。

でも、「いつもと違う」そう違和感があったのは、ジジの呼吸でした。

呼吸する時に口を開ける「開口呼吸」をしていたのです。

しかも呼吸する際に体を大きく動かし、体全体を使って息をする感じでした。

(ジジの体に何か起こっている)

今までに見た事のない猫の呼吸の為、すぐにネットで検索してみると、肺に水が溜まっている可能性が有るとの事で、猫はよほど苦しくない限り開口呼吸はしないと記載されていました。

翌日すぐに動物病院へジジを連れて行きました。

猫の胸水 胸水の原因と入院治療

動物病院の医師が触診や症状から、

肺に水が溜まってますね

と診察結果を伝えてくださり、その場で肺の水を抜く処置をしてくれました。

「これからこの胸水を検査し、呼吸が落ち着くまで酸素室で様子を見ましょう」

との事で、ジジはそのまま入院となります。

「ジジ、早く良くなって帰っておいでな」

俺はジジにそう言って頭を撫でると、ジジは苦しそうに呼吸しながらも俺の手にすり寄ってくれました。

家に帰り他の3匹の猫にも異常がないか確認しましたが、特に問題は有りませんでした。

(ジジ、大丈夫かな、このまま死んだりしないよな?)

そんな俺の不安は、その後の動物病院からの電話で絶望的な物へと変わります。

ジジの検査結果の為、動物病院から連絡が有りました。

「検査した結果、残念ながら肺に腫瘍が有りそこから肺に水が溜まるようです」と。

肺に腫瘍…つまりは肺癌という事です。

翌日、ジジの様子を見に動物病院へと行きました。

ジジは酸素室の中で苦しそうに呼吸していましたが、俺の姿を見ると起き上がり寄ってきてくれます。

今までも俺が家に帰るといつも玄関先でお出迎えしてくれ、そこからトイレや風呂場まで付いてきてドアの前で座って待っていてくれるのがジジでした。

医師から呼ばれ、詳細な内容を聞かされます。

肺の腫瘍はもう手術する事も出来ない為、酸素室で呼吸を整え、胸水が溜まれば抜くのを繰り返すだけとなるとの事で、家庭用の「酸素室」を用意すれば自宅で療養出来ると言われ、ネットで調べればレンタルも有ると説明を受けました。

ただ、呼吸が落ち着くまでは入院となる為、退院までに用意してくださいとの事でした。

猫の胸水 最期の時間

それから1週間後、出来るだけ毎日時間を見つけてジジの様子を見に行きました。

呼吸は全く変わらない状態で、苦しそうです。

そんなある日、医師から呼ばれ、

「ジジちゃんですが、これ以上の回復は見込めず状態もかなり悪いです…。このまま病院で様子見も出来ますが、自宅に連れて帰りますか」

と、医師も目を潤ませながら説明してくれました。

「酸素室は必要ですか?」

と伺うと、先生は首を横に振り「最後は好きなようにさせてあげて下さい」と。

「後どの位もちますか?」

俺は恐る恐る尋ねると、明日自宅に連れて帰って早ければその日、もっても2、3日だろうと…。

俺は泣きそうになるのを堪え、「明日連れて帰ります」と伝えました。

翌日ジジを連れて自宅に戻り、布団の上に寝かせてあげましたが、苦しいのか水が飲みたいのか、すぐに移動して倒れ込む様に床の上に寝そべります。

退院後の実際のジジの様子↓↓↓

夜中もジジが心配で寝付けず、彼女と交代で見守りました。

呼吸が荒くなり、苦しそうな鳴き声を上げる時が有り、その度に「もう逝ってしまうのか」と体を撫で続けましたが、何度もそれを乗り越えて3日が過ぎた頃には、「ジジ、苦しいよな、もう頑張らなくていいよ」と声を掛ける様になりました。

その時のジジの気持ちは分かりませんが、懸命に生きようとしてくれているのだと感じ、でもそれはとても苦しい事だと思ったのです。

退院する時に医師から「もしこれ以上苦しい姿は見ていられないと思ったら連れて来て下さい」と言われました。

その言葉が意味するのは「安楽死」でした。

決断するのは飼い主である俺の役目ですが、なかなか決心がつきません。

ほとんど寝る事も出来ず苦しそうなジジを見ていると、もう楽にしてあげたいと思う反面、自然に逝かせてあげたいと思う気持ちが入り交ざり、決意を揺るがすのです。

でも、すでに退院してから4日が経過し病状は日に日に悪化している為、俺は次の休みに病院へ連れて行くことを決意しました。

ですが5日目、とうとうその日はやってきたのです。

何度も苦しみにもがく様な発作の様な症状が出始め、冷たい床の上から布団の上に戻そうとジジを抱きかかえた時、俺の手を力いっぱい噛んできました。

いつもよく甘噛みする猫でしたが、今回は牙が皮膚を突き破り血が出る程力いっぱい噛まれました。

それほど苦しい状態なのです。もう俺には自分の涙を止める事は出来ません。

布団の上に寝かせると何度ももがき苦しみ、最後は呼吸がゆっくり細くなっていき、パタッと呼吸が止まりました。

俺はジジを抱きかかえ、思いっきり泣きました。

「ジジ、よく頑張ったな、ジジありがとうな」と。

退院から5日後、2017年11月29日深夜2時30分頃、ジジは永眠しました。

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