どうも、性同一性障害(FTM:女→男)のRYORYO(りょうりょう)です!
今、俺はフリーランスとしてこうやってブログを書く事を仕事としていますが、以前までは普通に会社の一員として働いてきました。
しかも、バイト・正社員含めて半端ない数の転職も繰り返しています。
実に21社です!!
ちょっと多すぎますよね(笑)
職種もバラバラです!
この内、正社員として働いたのは、4社のみで後はアルバイトです。
なぜバイトが多いかと言うと、学生時代のバイトと、やはり自分が性同一性障害だったからです。
きっとあなたもFTMであるが故、どこに就職しようか、どんな職種で働ければいいか悩んでいる事でしょう。
はっきり言います、どの職種もどの仕事だって出来ます!!
FTMだから出来ない仕事なんてないのです!(一部伝統的に男性のみなどは出来ないかも…)
ただ、そこにはいろいろ試練もあるだろうし、自分自身で妥協しなければいけない事も有ります。
あなたが就職出来るヒントになるように、FTMの仕事について解説していきます。
FTMの仕事:女性として働くという事
では、まず俺が働いた職種を一挙に紹介しますね。
【飲食業】
・弁当屋 ・居酒屋 ・ショットバー
【製造など工場系】
・冷凍倉庫仕分け ・半導体の製造
【配送業】
・4トントラック運転手 ・コンビニ配送員
【編集業】
・求人広告 ・編集者
【娯楽・サービス業】
・清掃 ・レンタルビデオ店 ・カントリー雑貨店 ・ショーパブ ・おなべスナック ・パチンコ店 ・スロット専門店 ・クラブのボーイ ・アロマエステ ・コールセンター
【その他】
・介護ヘルパー
・派遣業(パソコン入替)
いや、本当に様々な職種で働いたなぁって自分で感心します。
俺も悩んでいた時期が有りました。
どこで働ければ自分が男性として認めて貰るのか、どうすれば男性として働けるのか…。
①女性のままで働いた体験談
俺は短大卒業後に入社した求人広告制作会社では、普通に女性として働いていました。
この時は自分がまだ『同性愛者』だと思っていたので、女性のまま過ごしていましたし、その時はそれが当たり前だと思っていたからです。
各企業へ求人募集されていないか営業回りがほとんどだったので、女性物のスーツ・パンプス・ストッキング、もちろん化粧もしなければなりません。
あなたがそういった女性としての服装・身だしなみに抵抗がないのであれば問題ないでしょう。
その会社が1年後に倒産してしまった為、再度求職。
その時に、男性として生きる事を少し意識し始めたんですね。
「男性が多い職場、出来るなら力仕事をして体力を付けたい」と思い、選んだのがトラック運転手でした。
長距離運転や、重い荷物を運んで筋肉や体力は確かに着いたし、夏場は日焼けで真っ黒になりました。
ただ、失敗だったのが女性として働いた事です。
男性の多い職場、特にトラックの運転手は女性に優しい!
トラックの整備や、手積手降ろしの際は手伝ってくれて、チヤホヤされてしまいました(笑)
その後も、ホルモン注射打って男らしくなってからも、女性として働いた事も有ります。
更衣室とかトイレとかも無理して女性用を使用してましたが、女性陣に驚かれるし、周りからも「えっ、女なん?」って言われているのは気づいていました。
もちろん仲の良い人には打ち明けていましたが、まだ『性同一性障害』『LGBT』なんて言葉がなかった時代ですので、やはり変な目で見られていましたね。
特に苦痛とまでは行きませんでしたが、やっぱりイヤでした。
当時交際していた女性からも「あなたはそれでいいの?」と聞かれたくらいです。
②女性として働く事への覚悟
FTMが女性として働く大きな理由は、大きく分けて3つ有ります。
①まだノンホルで、外見が男性らしくない
②周りにバレるのが怖い
③男性として雇ってもらえない
男性として働きたいけど、まだ女性のままの容姿だから男性として働けなかったり、周囲にカミングアウトしていない為、バレる事に恐れてしまったりと、あなた自身の事・周りの状況も関係します。
そして、俺も何度も壁にぶち当たったのが、「男性として雇ってもらえない」事です!
今は『性同一性障害』『LGBT』の認知度も上がってきているものの、やはり企業としては問題を抱えたくないのでしょう。
『性同一性障害』『女性で有りながら男性として働きたい』この2つが、就職には大きな壁となります。
でも働かない訳にはいかず、仕方なく女性で働くしかない…。
女性用の制服、女性用更衣室、女性用トイレ、それはFTMにとって耐え難い物です。
それでも、生きる為に女性として働くしかない場合は、覚悟を決める事です。
仕事だと割り切る事です。
FTMの仕事:男性として働くという事
今度は逆に男性として働く事をみていきましょう。
出来れば同じFTMには、男性として働いて欲しいと願います。
なぜなら、本当の自分でイキイキ働けるからです。
①男性として働いた体験談
俺が男性として生きる事を覚悟してから、大阪へ身を移しおなべの店で働きました。
水商売は初めてでしたが、同じ男性として生きるFTMや、FTMに会いにくるお客様がいたから楽しく仕事が出来ました。
いろいろな職種で働きましたが、一番自分らしく働けた場所です。
だって、FTMで有る事を隠すことなく、それを売りに商売が出来るのですから、自分の気持や経験してきた事をなんでも話せる環境ってスゴくないですか?
それからはバイトでも正社員でも『男性として』働いています。
見た目も男性としか見られず、言わなければバレないくらいになったので問題は有りませんでたが、それでも就職は難関でした。
やはり受け入れてもらえない事も多いのは仕方ありません。
履歴書の希望欄にも『性同一性障害の為、男性として働く事を希望します』と記載し、面接時もしっかりと自分の事を説明します。
それで落とされたらもう仕方ない!次に進もう!ってだけです。
だってね、自分で選んだ道だから悔いても仕方の無い事だと思うんです。
雇ってもらえる会社を探すしかありません。
②男性として働く上で不便な事
では、女性の体で男性として働く上で不便な事ってないのでしょうか?
いえ、やっぱり有りますよ。
胸オペしているから着替えは問題ないですが、社員旅行の風呂問題とか、男子トイレも個室に入らないといけないし、社会保険証は性別「女性」だから、他の人に見られないようにしないといけないし、健康診断もヒヤヒヤものです。
特に、ホルモン注射を打っていても生理が来てしまった時は、男性トイレには汚物入れがないので持ち帰りです(泣)
この不便さを無くす手段としては、会社の全員が自分の事を認知している事。
それなら知らない社員にバレるかもとヒヤヒヤする事もなく、堂々としていられます。
だから、入社したらなるべく全員に周知する事をオススメします。
FTMはどんな仕事をしているのか?向いている職種は?
よくFTMに向いている職種を聞かれる事が有りますが、はっきり言ってどんな仕事でも出来ます。
よくコールセンターやWEB系は人と接する事がないから、向いていると言われていますが、俺の知り合いのFTMはみんな普通に仕事してますよ。
居酒屋や土木系、事務職、サービス業など、本当に幅広い業種で働いています。
だから、FTMに向いている仕事を探すのではなく、あなたが何をしたいのか、あなたが女性として働くのか、男性として働くのかで変わってきます。
男性としての働き方が分からない場合は、下記にまとまてますので確認してください。
よく考えてよく悩んで後悔しないように決めて欲しいです。
女性で働きたくない、でも男性としても働けない、そんな場合は取り敢えずどちらかで働いてみてから自分がどうしたいのかを考えてもいいです。
だって、職場の雰囲気や働いている仲間によっても全然変わってきますから。
俺はいろんな職種で女性としても男性としても働きましたが、やはり自分を受け入れていくれる仲間の存在って大きいと思っています。
もし、そういった仲間に恵まれていない職場なら転職も出来るんですから、一度働いてから決めてもいいんですよ。
あなたがあなたらしく働ける場所を見つけてくれる事を願っています。
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