こんばんは、RYORYOです!
前回「食道チューブ」について掲載し、我が家の愛猫が食道チューブの手術が成功したまでのお話をお伝えしましたので、今回は、その食道チューブでの給餌方法を掲載します。
動物病院の医師からは簡単に給餌方法を教えてもらいましたが、初めての時は本当に緊張しましたし、その後もどんな流動食がいいのか、どの位量を与えていいのか、本当に試行錯誤しました。
だから、きっとここに辿り着いたあなたも、不安でいっぱいかと思いますので、全ての猫ちゃんにあてはまる訳ではないですが、参考にしていただければ幸いです。
食道チューブの流動食作り方!
俺も何を与えていいのか分からず、いろいろと他の方のブログを参考に試してみました。
まず、我が家の愛猫は食道チューブを付ける前、8日間食べていなかった為、体重が1㎏ 程落ちてしまいました(人間に例えると10~15㎏程)
とにかく、高カロリーで栄養素の高い物を摂取しなければと思い、ホームセンターのペットコーナーで、高カロリー食を買いあさりフードプロセッサーで混ぜましたが、微妙に残る固形物がチューブに詰まります。
裏ごしすれば問題ないかもしれませんが、出来るだけ手のかからない方法を探しました。
そこで見つけたのが、下記の3種類をフードプロセッサーで混ぜるだけ!
①ヒルズ 犬猫用 a/d缶 回復期ケア 156g【食事療法食】183kcal/缶
②森乳サンワールド チューブダイエット カケシア20g【療法食】130Kcal/袋
③デビフ カロリーエース プラス 85g 【猫用流動食】 76.5 kcal/缶
※ 総カロリー:389.5kcal
【作り方】
①フードプロセッサーに「a/d缶」を1缶全部入れる。
②その上に「カケシア」を1袋全部入れる。
③カケシアは溶けにくい為、スプーンで上記2つを混ぜる。
④「カロリーエース」を1缶全部入れる。
⑤フードプロセッサーで混ぜ合わせれば完成。
【備考】
上記3種類を混ぜ合わせると、大体240cc㏄程になりますので、これを1日に与える回数に分けて保存してください。
タッパー等に分けておくと、与える際に少し電子レンジで温める事が出来て便利です。
※※長期保存は向きませんので、必ず冷蔵庫に入れその日の内に使用してください。
総カロリー:389.5kcal と高カロリーの為、猫の体重・年齢等も考慮し、必要なカロリー計算をお願いします。
ネットで猫の1日に必要なカロリーで調べると、バラバラですが、体重×70kcal程です。(老猫は 体重×65kcal程)
【例】我が家の猫は術後3.7㎏で16歳の老猫だった為、3.7㎏×65kcal=240.5 kcal
1日の必要カロリーより大幅に多いですが、体重を増加させるのが目的でしたので、丁度いい位のカロリーでした。
また、高カロリー食が続くと他の病気が併発する可能性も有る為、獣医と相談してください。
食道チューブ給餌方法・回数・1回分の量
初めて食道チューブから給餌する時、本当に緊張したのを覚えています。
もう、恐る恐る流し込む感じで、少し入れては止めての繰り返しでした。
【食道チューブ給餌方法】
①シリンジ(針の無い注射器)に水を入れ5ml程流し込む
②シリンジに流動食を入れ、ゆっくりと時間を掛けて流し込む
③流動食を必要な量入れたら、再度水5~10mlmlを流し、チューブの中に流動食が残らない様に綺麗にする。
※注意点※
水→流動食→水の順番ですが、空気が入らない様に1回毎にチューブのキャップは閉めて下さい。
シリンジに水や流動食を入れた後、シリンジを上向きにして軽く振り、手でトントンと叩いて空気を上に持っていき、空気抜きをしてください。
流し入れる速度が速いと、嘔吐する原因にもなりますので、慎重に!
【給餌回数】
出来るだけ回数を分けて給餌する方がいいとの事ですが、俺は仕事が12時間勤務の為、1日2回(朝・夜)にしか分ける事が出来ませんでした。
給餌できる時間があれば、4~6回に分けて与えてあげてください。
【1回分の量】
猫の胃袋は3㎏の猫で180ml・4㎏の猫で240ml程と言われています。
先程紹介した3種類の混合流動食が240ml程になりますので、分けて与えても数時間ずつ消化されている為、問題はないと思われます。
ちなみに俺は1日2回なので、120mlずつに分けて与えてました。
20ml(容量は25ml)のシリンジを使用してましたので、4本と少し。
1本当たりの給餌時間は、大体2分位です。
【シリンジの清掃】
これは食道チューブ給餌にとって、大変必要な物ですから、大切に取り扱ってください。(予備がある場合は問題有りません)
使用後洗う時は、洗剤は付けない様にしましょう。これはゴムの部分の劣化を防ぐ為とゴムの隙間に洗剤が残り雑菌が繁殖するのを防ぐ為です。
洗う時は流水でよく洗い流してから、自然乾燥させます。
押す時にゴム部分が硬くなってきた場合は、ゴム部分にオリーブオイルを少し付けると、スムーズに押せる様になりますよ。
食事チューブ給餌後の変化!
給餌している時猫の様子は、大体はおとなしくしてくれますが、たまに動き回るので落ち着くまで待ちましょう。
猫としては、口から食べ物を入れてないのに、勝手にお腹が膨れていく謎現象と思っているはずです。
給餌後は空腹感がなくなったのか、スヤスヤと寝てくれます。
食道チューブの給餌は大変ですが、俺は手術して良かったと思います。
減少気味だった体重は、手術後から徐々に増加していき、毛のツヤ等もよくなりました。
扁平上皮癌はドンドン進行していきましたが、いっぱい食べていっぱい寝る事が出来ていたので、そんな愛猫の幸せそうな姿を最期まで見られたので良かったと思っています。
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