どうも、RYORYOです!
自分自身が「性同一性障害」であると分かってから、男性ホルモンによる治療を行っています。
24歳の時から現在43歳まで、ずっと男性ホルモンを投与し続けて、お陰様で今ではすっかり見た目は男性となり、日常生活で女性と見抜かれる事は有りません。
では、そのホルモン治療についてじっくり見ていきましょう。
ホルモン治療:どこで受けられるの?値段は?
■ホルモン治療を受けられる病院・料金
俺が24歳の時にホルモン治療を始めた時は、同僚のニューハーフさんに病院を教えてもらい、一緒に行って投与してもらいました。
大阪の梅田にある、性同一性障害者では有名なクリニックでした。
男性ホルモンは病院によって取り扱う薬剤が異なりますが、「エナルモンデポ」を取り扱っている所が多いです。
ホルモン治療は保険適用外となる為、実費負担となり、病院によって価格は異なりますが、1本125mgで1,500円~4,000円程となります。
今は大分県のとある産婦人科クリニックで治療しており、250mlで2,800円です。
よく「どこで打てるんですか?」と聞かれますが、医大等の性同一性障害の診療をしている総合病院や、産婦人科等のクリニックでホルモン療法をされている病院で受ける事が出来ます。
ただ、小さなクリニックでは、ホルモン治療はしているが、性同一性障害の為のホルモン治療をされていない所も有りますので、電話で事前に確認した方がいいですね。
以前、別の記事でも言いましたが、ホルモン治療を受けられる病院が分からない場合は、近くのニューハーフやおなべがいる飲み屋に行き、教えてもらうといいでしょう。
自力で見つけたい方は、近くの産婦人科のクリニックへ電話して伺ってみるのもいいと思います。
ただ、性適合手術を先々にお考えの様であれば、いろいろと順序があるようなので、性同一性障害のガイドラインに沿っての治療をしている総合病院等に行ってください。
俺は初めからホルモン注射のみ受けてますが、途中で性同一性障害としての診断書が欲しくなった為、医大で治療を受けた事も有りますが、その際に既にホルモン治療を始めている事を伝えた所、特に問題は有りませんでした。
ただ、ガイドラインも大きく変わってますので、まずは確認しておいた方が良さそうです。
■投与する箇所と投与の間隔
病院が見つかりいざホルモン注射を打つとなった時、「おしりと腕のどちらに打ちますか」と聞かれます。
ホルモン注射は筋肉注射ですので、そのどちらかを選択出来る様で、おしりに打つ人が多いようです。
おしりの方が痛くないそうですが、俺は毎回腕に打ってます。
注射といえば腕に打つもの、と勝手な思いから腕にしました。理由は単純にそれだけですので、どちらでもお好きな方でいいですよ。
ただ、やはり痛いですし、しばらく打った所の筋肉が硬くなる事も有ります。
打つ間隔:125mlの場合2週間、250mlの場合:3週間
ホルモン剤を体に入れてから、体からなくなるまでの周期がその位となる為です。
俺は現在250mlを3週間に1度のペースで投与してます。
もちろん、副作用が酷い時は、もう少し間隔を空ける等の調整が必要となりますので、医師と相談しながら治療してください。
ホルモン治療:なにが変わるの?
■作用(変わる事)
生理の停止…女性ホルモンを抑える為、生理が止まります。(これが一番嬉しいです)
声が低くなる…男性の声変わりの時期と同じような感じで、徐々に低くなっていきます。喉仏が発達する為、男性の様に喉仏が出ているFTMもいます。
筋肉増加…筋肉の付き方が変わりますので、鍛えればムキムキボディになれるかも。
体毛の増加…髭・すね毛・腕毛・脇毛が濃くなっていきます。陰毛も濃くなります。
体格の男性化…骨格が変わっていきます。顔の輪郭や体の丸みを帯びた所が、シュッとなる感じです(痩せる訳では有りません)
陰核の肥大…大きさは人によって異なりますが、大きな人で親指程になる人もいるそうです。ちなみにホルモンを打ち続けても、ある程度で肥大は止まります。見た目は本当に小さな男性器の様になります(これには本当にビックリしました)
性欲の増加…男子中学生位の性欲になります。
■副作用
皮脂分泌増加 …脂性になり、顔・背中にニキビが出やすくなります。(本当に嫌です
頭髪脱毛…頭髪は女性ホルモンですので、これが抑えられる為、頭髪が薄くなります。(俺も頭のてっぺんがヤバい!)
体臭の変化…体臭がキツクなります。(これまで男性化しなくてもいいのに…)
精神不安定…ホルモンのバランスが崩れる為、うつ病になる事もあるそうです。
体重増加… 皮下脂肪型→体脂肪型に変わり、内臓脂肪が付きやすくなります。
肝機能低下・血栓症…肝機能障害・多血症・血栓症(血球産生亢進)などが見られます。(俺は健康診断で毎回「多血症の疑い」で要経過観察になる)
コレステロール値の上昇… HDLコレステロール低下、トリグリセリドの上昇。
ホルモン注射:定期的な血液検査が必要!
上記で、変わっていく点をお伝えしましたが、初めの1本目から変化が出始めるまでには1~2ヶ月掛かります。
間隔を少なくして過剰に投与しても何も変わらず、体に負担を掛けるだけなので、しっかりと医師と相談し、決められた間隔で打ってください。
3ヶ月、最低でも6ヶ月に1回は血液検査をして、体に異常がないか確認が必要となります。
俺は会社の健康診断が年2回有りますので、ホルモン治療を受けているクリニックでは血液検査はしておらず、医師にその血液検査の診断書を見せてます。
今の所、ホルモン治療での影響は多血症と通風の値が大きく、医師に相談した所問題ないと言われたので、様子見しております。
男性ホルモンを投与し始めた頃は、体が徐々に男性化していくのが嬉しくて、髭をそるのが嬉しかったのを覚えていますが、数年打っていると現状維持の様になり、特に大きな変化は有りません。
ただ、ホルモン治療を止めてしまうと、生理が再開してしまう為、打ち続けてます。
ちなみに打ち続けていても、突然生理が来てしまう事も有り、その時はとてもショックで落ち込みます。
今からホルモン治療を開始される方は、男性化するだけの利点ばかりではないので、副作用も含め、本当に続けていくのか検討してくださいね。
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