どうも、性同一性障害(FTM:女→男)のRYORYO(りょうりょう)です!
俺が男として生きる決断をして20年以上経ちますが、元々女性の俺が男社会で生きるのは大変な事も多々ありました。
男社会ってどんなものを想像しますか?
女性からしたら下ネタだらけの世界を想像する人もいるでしょう。
実際、俺も男社会に飛び込むまではそんな風に思っていました(笑)
あなたがこれから男社会で働いたり、男社会に飛び込もうとしているのなら、男社会について少し知っておいた方がいいかもしれませんね。
という事で、今回はFTMが男社会で生きる為の秘訣を俺の体験談を元に解説していきます。
男社会で生きる秘訣①:下ネタの対処法
男社会で想像するのが、やっぱりダントツで下ネタ話。
でもね、これはその男性達にもよります。
俺が以前訪問販売の営業をしていた時、男性3人と俺の4人チームで回っていたのですが、地方に着くまでの車中はもう毎日下ネタだらけでした。
風俗の話や、信号待ちしている女性を見て「やりたい」とか…。
俺も下ネタは好きですが(笑)、ちょっと付いていけない時も有りました。
その時は、性同一性障害で有る事は伝えていたので俺に話を振られる事は有りませんでしたが、もうずっと苦笑いでしたね。
他の職場でも時々下ネタが出る事も有りましたが、そんなに多くは有りませんでした。
仲良くなった男性達と遊んだりしても、たまにちょっと出るくらいでしたので、そこまで下ネタに対して身構えなくてもいいかもしれません。
ただ、性同一性障害を隠している時はやっぱり困りますよね。
だって、モノがないのですから(笑)
そういう系の話の時は、なるべく話に入らないようにしていました。
だって感触とか快感って残念ながら分かりませんからね。
もし、男社会の下ネタに付いていきたいのであれば、社会勉強として風俗に行ってみるのもいいでしょう。
俺は大阪の飲み屋で働いていた時、社会勉強という事でマスターに飛田新地(大阪では有名な風俗店が立ち並ぶ地域)に連れて行ってもらいました。
もちろん女の子には「俺、おなべ(FTMの呼び名の一種)やけど、いいかな?」って事前に説明。
相手も興味深々だったので、まぁ、普通に自分のやり方でやりましたが…。
だから、男同士の話の中で「風俗行った事ある?」って聞かれた時に自慢げに「飛田に行った事はありますよ」って語れます!(今も同じか分からないけど、飛田新地って当時15分1万円でしたからね)
もし、基本的に下ネタが嫌いなのであれば「俺、下ネタはちょっと…」って逃げるのもアリです。
男社会で生きる秘訣②:トイレ問題
カミングアウトしていても、していなくてもやっぱりトイレは困ります。
トイレは小便器しかない所なんかもありますし、せっかく1つある個室も埋まってしまってるなんて事もシバシバ…。
しかも例えば飲み会帰りにどうしてもトイレに行きたくなった時、男性って路地裏で立ちションしますよね(立ちションは辞めましょう!)
でも、それが出来ない…。
そんな時の救世主が「ビジネスホテル」です!
フロントの人に「トイレ貸してください」と言って借りればOK。
「宿泊者だけです」なんて言うホテルはないでしょうから。
他にもコンビニなどトイレを借りられる場所はあるので「ちょっとトイレ行ってきます」と伝えて行きましょう。
また、カミングアウトしていない場合は、どうしても個室に入ってしまうので変に思われる事も有りますよね。
だから俺はなるべく同僚達がトイレに行っていないのを見計らって行き、個室から出た時に出くわしてしまった場合は「あれ、さっきまで満員やったのに急に空いたなぁ」って、小便器が満員だったから仕方なく個室に行った体を装います(笑)
男社会で生きる秘訣③:風呂問題
ドラマでもよく男社会で「裸の付き合い」と言って、風呂やサウナに行きますよね。
俺もカミングアウトしていない時は誘われたりしました。
本当は温泉やサウナ好きなんですが「すみません、大浴場が苦手なんです」とか「温泉に入ると肌荒れするんです」などと誤魔化してきました。
胸オペはしているので、上半身裸になる事は出来るので着替えは出来るのですが、さすがに風呂はバレる…。
カミングアウトした後は、友人達と泊まっても「俺ら大浴場行ってくるから」と言ってくれるし、その間にホテルの内風呂に入ります。
男だらけの社員旅行で露天風呂付の旅館に泊まった際も「今誰も入ってないから、おまえも入ってきたら」と気を使ってもらって温泉を堪能できました。
その辺りは、男性の皆さんとても優しいです。
気を付けないといけないのは、海水浴やジム。
楽しいんですが、最後にシャワー浴びないといけない所は、シャワー室や着替える所が個室なのか事前にチェックしておいた方がいいですよ。
男性ってシャワー浴びたあと、真っ裸で着替えのところに行きますから、コレかなり焦ります!
男社会で生きる秘訣④:仕事の在り方
男社会で生きる為に一番重要となるのが、『仕事』
俺が大阪の飲み屋で働いていた時、マスターから「普通の男性の倍以上やらないと、俺達は認められない」って言われ、そこからそれを教訓に今まで働いてきました。
その教え通りやったら、確かにどんな仕事でも男社会でも幹部クラスまで昇りつめる事が出来ました。
それって元々仕事が出来るからでしょ?って思ったあなた!
それは違いますよ!
だって入社した時って何も分からないですよね?
だから分からない事は聞きまくるんです。
そして、教わった事をしっかり覚えるんです。
俺はいくつになっても『分からない事を聞く事は恥ずかしい事じゃない』って思っています。
だから、新人の頃なんかバンバン聞きます(覚えられない事はメモ)
1回聞いても分からない時は、1回やってみて分からない所をもう一度聞く。
だって分からない事を分からないままにしていたら、先に進めないからです。
仕事が出来る人って初めから天才かいっぱい質問して吸収していける人だと思うので、『男社会』で生きるなら、まずは仕事が出来る男になってください!
男社会で生きる秘訣⑤:恋愛話
女性時代はやっぱり恋バナが多かったのですが、男社会ではそこまで恋バナは有りません。
俺が今まで携わってきた男性達は、ほとんど恋愛の相談などはしてこなかったですね。
俺が元々女性って言うのもあってか、ただ単に聞きたがりなのかは分かりませんが、いつも俺から「最近彼女とはどう?」や「あの子の事好きやろ?」って聞きます。
例えば彼女と別れても、毎日程電話して愚痴を聞くような事もありませんね。
男性の方が恋愛を引きずるのに、恋愛話はあまりしないのは今でも不思議です。
俺はこの点ではいつも女性よりだなって思ってしまいます。
だって失恋したら誰かに聞いて欲しくて友人に電話したり、LINEで別れた報告をしてしまいますから(笑)
もちろん、相談した時はちゃんと話も聞いてくれるし、アドバイスもくれるので相談してはいけないというルールはありませんのでご安心を!
まとめ:FTMが男社会で生きて行く為の秘訣!
いきなり男社会で生きるのは、結構大変な事です。
元々男友達が多いのであれば問題ないでしょうが、俺みたいに男友達と呼べる友達は遠方に1人いるくらいの頃に男社会へ入ると、面食らってしまう事もあるでしょう。
女性同士のように共感を求めても、男性は共感よりも指摘やアドバイスをくれます。
下ネタばかり言う男性もいますが、思っているよりは少ないです。
恋愛話は隠す男性が多いので、恋愛相談は女友達にしましょう(笑)
ですが、男社会って結構面白いです。
身構える必要はありませんので、ゆっくりじっくり溶け込めばいいのです!
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