どうも、RYORYOです!
食道チューブの給餌については、以前お伝えしましたが、今回は食道チューブを付けた後の水の飲ませ方について記載します。
もちろん食道チューブを付けても、普通に水が飲める猫ちゃんもいますので、今回のケースは、扁平上皮癌(口腔癌)で腫瘍が大きくなり、自分で水が飲めない場合について、我が家の愛猫を例えて紹介します。
食道チューブ水の飲ませ方 水分補給は出来ていても喉は乾く!
今まで健康な時は、自分で餌を食べ水を飲んでいた猫が、それが出来なくなりある日から食道チューブで直接胃の中へ食べ物や水を送られる…。
人間なら説明すれば分かってもらえると思いますが、相手は猫なので理解を求めるのは難しいです。
確かに食道チューブから食べ物や水を入れるので、栄養や水分補給は出来ると思います。
ですが、やっぱり喉が渇くのでしょうね。水分を直接喉に通していいるわけではないので、喉が渇く=水を飲むという原理。それが出来ないのは喉がカラカラ状態になるという事だと思います。
亡くなった我が家の愛猫は、口腔内の腫瘍が大きくなり、口は閉じなくなり、舌が横からしか出せない状態になった為、自分で水が飲めなくなりました。
食道チューブで水分補給しても、常に水を入れている容器の所へ行き、水を飲もうとトライする姿が見受けられました。
ですが、普通に顔を水に近づけるも横から出た舌には届かず、舌に届かせようとすると、鼻が水に使ってクシャミする感じでした。
水が飲みたくて「ニャーニャー」と訴えてきます。
これはどうにかしなければと思い、対策を考えました。
食道チューブ水の飲ませ方 飲める装置を作ろう!
そこで一番初めに取った対策は、シリンジで水を口の中に入れる。
ですが、うちの猫は抱っこもさせてくれない様な猫でしたので、何度かチャレンジしましたが、無理でした。
猫が水を飲もうと苦戦していたので、それをよく観察してみた所、わずかですが横から出た舌から水を口に運べる事に気づき、調理器具の「おたま」で水をすくって横から出ている舌に持って行くと、飲める様になりました。
両手鍋に水を入れ、おたまですくって飲ませる。こぼれた水は両手鍋へ戻るので、それを延々と繰り返す。と言った感じです。
時間は掛かりますが、猫は喉が潤ったのか満足そうでした。
もっといい方法はないか…と考え、横から水が出る装置を作ればいいじゃないか!とヒラメキました。
【材料】
- 大きなトレー(水を入れる為の容器・100均でOK)
- シンク下ラック(100均でOK)
- ワイヤーネット(100均でOK)
- ワイヤーネットスタンド2個(ワイヤーネットを立てる様のスタンド・100均でOK)
- ストロー数本(できれば頑丈な物・100均でOK)
- 吸い飲み1個(介護用で薬や水飲む時に使う容器・100均でOK)
- 水をくみ上げるポンプ1個(ピュアクリスタル等に入っているポンプ
- アルミテープ(耐水性のあるテープならなんでもOK)
水をくみ上げるポンプについては、我が家はちょうどピュアクリスタル(自動で猫の水が出る機械)を買い替えた為、古いピュアクリスタルのポンプを使用しました。
ピュアクリスタルの交換用ポンプか、水槽用のくみ上げ式ポンプでいいと思います。
【作り方】
①大きなトレーにポンプをセットし、ポンプが浸かるまで水を入れる。
②トレーをまたぐようにして、シンク下ラックを置く。
③シンク下ラックの上にスタンドを付けたワイヤーネットを立てる。
④ポンプにストローを数本縦にテープで付けていき、高さを調整する。
⑤ストローをワイヤーネットの後ろで固定し、先の曲がる部分のみネットの隙間から表に出す。
⑥ストローの先端に吸い飲みに水が入る様に取り付ける。
⑦ポンプの電源を入れ、水が出る様に調整する。
完成した物がこれです↓↓↓
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、水が飲める様になりました。
⑦のポンプからストローの先端までなかなか水が上がりませんが、ポンプの位置やストローの位置を調整すると上がってくれ、一度上がると続けて出てくれる様になります。
吸い飲みから出た水はまたケースに落ちるので、水が循環しますが、落ちた水が跳ね返る為、シンク下ラックの上にアルミホイルやプラスチックの板を置くといいでしょう(水が落ちる部分のみ開けておいてください)
食道チューブ水の飲ませ方 それでも、やっぱり水道水が好き!
装置は作りましたが、それでもやっぱり水道の蛇口から出る水が好きみたいで、いつも風呂場の蛇口から水を飲ませてました。
風呂場は風呂釜に手が掛けられ、立っている状態で喉に水を流し込める様で、風呂場での水飲みタイムが朝晩2回各30分、これが日課となっていました。
人間も猫も喉が渇くのは一緒なんです。
チューブから水分補給しても喉は乾くので、健康状態にもよりますが、口から水をあげられる工夫をしてあげてくださいね。
次回は、猫の飲み水を温める方法について記載します!
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